みなさま、こんにちは!『しょうりん』です。
先日「介護の仕事をしたいけど、将来的に資格を取る予定はないのですが、どこか働く場所を紹介してもらえませんか?」という、相談がありました。
この内容について少し触れていきたいと思います。
結論から申し上げると、個人的には介護の仕事をするのには、資格は必要だと思います。
それは、介護という仕事は「高齢者の方の命をお預かりする仕事」だからです。
もし、今から介護をしたいという人が、資格もなく介護の知識もなく、いきなり介護現場に入って介護業務ができるでしょうか?
普通に、高齢者の方の話を聞いて言われた通りにする、もしくは先輩職員から言われたことだけをする・・・ということであれば問題なくできるでしょう。
しかし、介護施設という場所は、高齢者の方でも「認知症」がある方、声が出ない方、胃ろう等されている方、透析に行かれている方、食事制限がある方等、普段の生活の中では中々関わることがない環境が多くあります。
状況によっては、自分で考え、判断をして対応しなくてはいけないことも多々出てきます。
そういう意味では、資格を持ち知識がある中で、介護の仕事をした方が自分のためでもあり、サービスを提供するお客様のためにもなると思います。
ただ、介護の仕事を始めるのに絶対に資格を持っていないと入社すらできないのか?と言われると、そうではありません。私が言う資格が必要だという話は、介護の仕事を将来的に長く続けていくには絶対に取得しておいた方がいいという意味です。
中には興味があるから、自分に合ってるか確かめる為にまずは現場に入ってみたい、ということであれば、無資格でも募集している企業はありますし、ボランティアという形で色々な事業所を見て回ることも勉強になります。
まずは、そういうところで経験し、自分で長く続けられそうと思えば、働きながら資格を取るようにしてもいいと思います。
介護の資格を取るのには少しお金がかかります。資格を取ったはいいが、実は現場に入ったら自分には合わなかったでは時間とお金がもったいないですし、心の底から「高齢者の方に喜んでいただきたい」「生きがいを見つけるお手伝いをして差し上げたい」という、強い気持ちがないと続かないと思います。
働く場所がないから、介護で働いてみようでは絶対に続きません!
自分の気持ちを再確認してから介護の仕事を「する」「しない」を決め、資格を「取る」「取らない」を考えていきましょう!
介護の事業所を運営している企業や事業所は、最初から資格所持者を求めている訳ではありません。
どちらかというと、働く方の「人柄」や「向上心」「介護に対する想い」を見ています。
この職員はお客様に適切なサービスができるかな?お客様のニーズをしっかりと把握した上で、対応ができるかな?将来的にはどうなりたいのかな?という部分です。
できれば企業や事業所としても、最初から資格所持者で経験もあり、人柄もよく、すぐに何でも対応できます!という人材が欲しいでしょうが、このような職員はなかなかきません。
なので、資格を持ってなくても、介護に対する熱い想いがあり、一生懸命に頑張ろうとする前向きな姿勢、そして先々は資格を取ってより知識や技術を高めたいという向上心がある方を、企業や事業所も求めています。
逆に今回の相談のように「介護の仕事はしたいけど、資格を取る予定はない」という話だと、皆様はどう感じるでしょうか?
私からすれば、”今、自分の都合で働けるのは介護の仕事しかないから、とりあえず介護はするけど先々は違う仕事をしたいから、資格を取るまでではないかな?”という感じにしか聞こえません。
先程の企業や事業所の話ではありませんが、このような内容では余程人員不足でない限りは、採用してもらえないのではないでしょうか?
資格を取るということは、企業側からすると向上心や今後の職員の成長のバロメーターでもありますので、介護の仕事をされる方は、ぜひ資格を取得することを前向きに考えてください。
では、介護の資格とはどのようなものがあるか、ご存じでしょうか?一般的な資格は次の通りです。
無資格者が最初に目指すのは、やはり「介護職員初任者研修」だと思います。
ただ「介護職員初任者研修」以上の資格を取得する場合、資格取得者の質の向上を図るために、資格取得基準が高くなっているものもありますので、資格要件をしっかりと確認するようにしていきましょう。
↓こちらは、介護の資格取得について書いてありますので、ぜひご参照ください。
最初にもお伝えしましたが、とにかく介護の仕事を長く続けるのであれば、必ず資格を取得しましょう。
特に、最近では「高齢者虐待」や「身体拘束」といったことに行政機関としても、かなり敏感になっている部分があります。
職員やご家族の方が市役所の介護保険課や民生委員の方等に相談に行っただけでも、確認のために事業所を訪問して事実確認を行い、早々に改善・解決をする方針になっています。
ということであれば、事業所側に求められるものとすれば、職員やサービスの質の向上であり、お客様の満足率をいかに上げていくかということです。
普通に考えれば、自分から進んで「高齢者虐待」や「身体拘束」をする方はいないと思います。
では、虐待や身体拘束が増えるのか?
これは知識不足からくるものです。
介護の仕事を初めてする方が、知識も技術も未熟な中で、指導や新人研修が徹底できていなかったがために起こるものです。
企業や事業所としても、研修を重ねることで職員のスキルアップをすることが質の向上に繋がると考えるでしょうが、事業所等の研修では限界があります。
やはり、資格を取得する中で、専門の先生の講義を聞き、技術を学ぶことが虐待や身体拘束を防ぐことにも繋がりますし、結果として自分自身を守ることにもなります。
ぜひ、介護の仕事を目指されている方は、資格を取得しましょう!