みなさま、こんにちは!!『しょうりん』です。
今回は、介護施設でよくある「レクリエーションって必要なの?」という部分に焦点を当てて話していきたいと思います。
レクリエーションは必要です!!
結論から申し上げると、介護施設やデイサービス等、事業所の種類を問わずしてレクリエーションは必要です!
特に今回は介護施設に焦点を当てて考えるとすれば、ご入居されている高齢者の方は、お部屋で過ごす時間が極めて多くなります。
私の個人的な感覚で言えば、ご自分で何でもできて動かれる方や車椅子で移動できる方以外は、入浴、食事以外はお部屋で過ごされる時間がほとんどの割合を占めているのではないでしょうか?
では、1日の中で入浴、食事以外を窓があるにしても部屋で過ごすことが良いことでしょうか?
逆に、ご高齢でない方に同じように1日中家の中で過ごし、毎日決められた流れに沿った生活をすることができるでしょうか?
私はできませんし、若い方でも人によってはストレスが溜まって病気になることもあるかもしれません。
また、寝たきりの方や生活の殆どを車椅子で過ごされている方については褥瘡の可能性もでてきます。
その為、施設に入居されている方についても、日々のレクリエーションは必要ですし、刺激ある生活を送っていただくことが笑顔と元気の秘訣になると思います。
1、脳機能や身体機能の活性化になる
レクリエーションにも、脳の活性化を目的としたもの、身体の活性化を目的にしたもの、コミュニケーションの活性化を目的にしたもの等種類は沢山あります。
理想は1日の中で脳機能・身体機能の2種類は確実に実施していただきたいと思います。午前と午後に1種類ずつ分けても構わないと思いますし、午前中に業務が詰まっているなら、午後に2種類を実施しても良いと思います。
まずは毎日必ず実施することから初めてみてください。
2、コミュニケーションが円滑になる
介護施設では、お部屋で過ごされる方が多いと思います。1人で過ごすと誰とも話をしなくなり、うつ病や引きこもりになったり、最悪の場合は早期に認知症の症状が表れるかもしれません。
しかし、レクリエーションを毎日実施することで、ご入居されている方の生活の刺激にもなりますし、レクリエーションの中にグループレク等も入れていくと、他の方とお話をする機会も増え、コミュニケーションも多くなり、お部屋より外に出る時間も増えてきます。
人と話をすることは脳の刺激にもなりますので、認知症予防の1つにもなります。
3、QOL(生活の質)の向上になる
人が生活をする中で、楽しみや生きがい、喜び等がないとどうでしょうか?
私たちが五体満足で生活する中でも、人と関わり話をして笑ったり、夢や希望を持って生活したりするから充実した日々を送ることができ楽しいのであって、これが何もない日々が続くとどうでしょうか?
これは高齢者の方も一緒です。施設で生活しているからと言っても、1人の人間であり、今まで一生懸命働いて充実した日々を送って来られた方々です。
家族の都合や1人で生活ができない等の仕方ない理由で、施設に入居している方がほとんどだと思います。
その為にも「日々のレクリエーションに参加する事が楽しい!」「レクリエーションに参加することで友達が出来た」「できなかったことが出来るようになった!」等の生きがいや楽しみを持ってもらうことで、施設での生活も充実したものになります。
4、職員のレクリエーション能力が上がる
これは私の経験からの話ですが、デイサービス以外の介護事業所で働いている職員については、レクリエーションをすることに苦手意識がある・・・という話もよく聞きます。
人前に出ると緊張する、司会が苦手、面白おかしく進めていくこともできない・・・等様々な理由があります。
しかし、全職員がレクリエーションをすることができると、日々レクリエーションを実施する機会も増えてきます。
その為にも、苦手な職員も含め積極的にレクリエーションを行い経験を積んでもらうことが、結果として施設にご入居されている方の笑顔ある充実した生活に繋がると思います。
レクリエーションの資格として「レクリエーション・インストラクター」「福祉レクリエーション・ワーカー」「レクリエーション介護士」というものもありますので、今よりも知識や技術を磨きたいという方はぜひ一度ご覧下さい。
結論として、最初に申し上げたように「レクリエーションって必要なの?」ということに関してですが、答えとしては「絶対必要です!」。
介護施設は、ご高齢者の方の生活の場であり、入院施設ではありません。
なので、今までの生活環境等も踏まえながら、個々に合わせたQOLの向上を図っていく必要があると思います。
その為には、施設でレクリエーションを日々行い、ご入居されている方の生活の刺激になるようにしなければ、認知症が悪化したり、体調面が悪化したり、結果としては入院になって、ADLが悪化して戻ってくるかもしれません。
そうなると、ご家族としても悲しい気持ちになりますし、職員としても今まで以上に対応する時間が増え、業務の圧迫に繋がるかもしれません。
できる限り元気に笑顔で過ごしていただくためにも、レクリエーションは切っても切れないものだと私は考えます。
最初は参加者も少ないかもしれませんし、業務の合間にレクリエーションの時間を設ける事ができない等思われて始められない方もいるかもしれませんが、何事もそうですが、まずは「やってみる」事が大切です!
やってダメなら、後から変更していけばいいのです!
ご入居される方とご家族、職員の笑顔のためにも、実践していきましょう!